11.13.2011

2011年11月13日に憶いだしました。

最初通りかかった際にはターコイズというか、腐食した銅の青錆色に捕まったんです。
ニカワかメディウムに青錆混ぜたのかな、って。
僕、好きなんですよ青錆が...、知るか!って?そうですよね、すいません。
作家さんにお尋ねしたら「岩絵具です」って。日本画でした。
言われて観まわすと、群青/ウルトラマリンが、ぽんぽんと眼に入って来ました。
作家さんはこの方です。



永井里枝さん、東北芸術工科大学の美術科日本画コースの学生さんです。
青錆云々と言ったお作品は、ほら一番上の紅がちろっと挿してある小品です。
それが最初に眼に飛び込んで来たんです。
壁面にさりげなくレイアウトされた多くの作品が群青で覆われて、綺麗でしょ。
写メ画像でアップするのが申し訳ないんです、本当に...。
こちらもガサガサした写メですが、群青と紅のコントラストがいいでしょ。


ぜ〜んぜんジャンル/手法は違いますが、何かを憶い出すなあと思ったら、
一世を風靡したニューペインティングの奇才、デビッド・サーレの作品でした。
僕、好きだったんですよ、サーレ。
知るか!って?そうですよね、すいません。
パネルが埋め込まれた造作、サーレが記憶の奥から滲み出して来ました。
よく観ると右手と左手なんですね、これ。
永井さんの腕+手のストロークが作り出したお作品をもう一点。


めっちゃくちゃ美しいでしょ。
憶い出した、とか、記憶、だの言ってるからなのか、
何だか脳のニューロンの写真みたいに見えてきました。
いいなあ、この発色具合、日本画ならではの鮮やかさ。

伝統が、培われた「やりくち」こそが、本当のモダーンに繋がっちゃう。
昔から積み重ねられた「やりくち」が、2011年11月の今に映える作品に...。
僕、ちょっとその辺りが気になって来てるんです最近。
やっぱ歳を重ねたからなんですかね?
知るか!って?そうですよね、すいません。






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